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やり過ぎぐらいで十分!? 愛車の盗難対策

Writer:まっちゃん

2024/07/01

たびたびニュースになる自動車盗難ですが、現在、増加傾向にあることをご存知でしょうか?
メーカ側も対策を施してはいるものの、追いついていないのが実際のところで、
近年は新たな手口も登場しています。
愛車をお持ちの方、必見ですよ!

1.犯行の手口
基本、下記4つのどれかが手段として用いられます。
・「リレーアタック」
・「コードグラバー」
・「CANインベーダー」
・「GAMEBOY」
このうち、最近の主流となっているのは「CANインベーダー」と「キーエミュレータ」です。

それぞれの犯行手口から様々な盗難対策をご紹介していきたいと思います!

2.その1:誰でもできる
ここで、2つの手口について説明しておきましょう。
・「リレーアタック」:自動車のスマートキーから発せられる微弱な電波を複数の機器で「リレー」して、あたかも近くにキーがあるように見せかける方法です。スマートキーから発せられる電波は意外に遠くまで届くようで、家の中にキーが置いてあったとしてもクルマに電波が届いてしまうケースもあるとのこと。
・「コードグラバー」:機械でスマートキーの電波を拾い、その機械を「スペアキー」にする方法です。

上記2つの手口は、いずれもスマートキーの微弱電波を拾って、正規のキーと同じ動作ができるようにするものです。
手元に鍵がなくても鍵の代わりが作れちゃうっていうのは怖いですね……。
じゃあどうすればいいか?

第1の手段として、「スマートキーを節電モードにする」という方法があります。
自動車メーカによって違う可能性はありますが、基本、スマートキーを「節電モード」にするとスマートキーから電波が飛ばなくなります。

でも……いちいちモード切替は面倒ですよね? なので次の方法が良いかと思います。

実は「スマートキーを金属の缶に入れる」と缶の外に電波が飛ばなくなります(原理は省きます。理系の方々に伺ってください(笑))。これが第2の手段になります。
こういう感じですね。

我が家は紅茶が入っていた缶を使用していますが、食品の缶はだいたい内容物の香りがついていますので、それを避けたい方はホームセンターや Amazon などの通販サイトで購入することも可能です。まずはここからスタートしましょう!

3.その2:ちょっと手間がかかるが、やっておいたほうが良さげ
さて、「リレーアタック」「コードグラバー」はこれで防げますが、問題となるのが「CANインベーダー」「GAMEBOY」。
上記に挙げた一つ、「CANインベーダー」はどういう手口かと言いますと、自動車の各部品を動かすために車載コンピュータと各部品をつなげる端子があるのですが、そこに機械をつなげてコントロール下に置くものです。
この端子、意外にアクセスしやすいところに存在しています。だいたいはヘッドライト制御用の端子が狙われるようです。
手慣れた人間なら数秒で接続→2~3分で自動車窃盗、ということも起こっているようです。

メーカ側も少しずつ対策を入れ始めましたが、基本、現状ではできているとは言えません。かといってその端子を塞いでしまうと、故障・点検等ができなくなってしまうのでダメですね。
というわけで、基本的に「動かせるまでに時間がかかるようにする」手段、もしくは、「自動車を動かせなくする」手段しかなさそうです。
・「防犯カメラ」設置(強力なライトがあると望ましい)
・「ハンドルロック」を使用する
・「タイヤロック」を使用する
ハンドルロックはこういうやつですね。

ただ、これらはあくまで簡易的なものと思ってください。
最近の自動車窃盗はハンドルロックがかかっている場合、ハンドルそのものを切断するそうです。
タイヤロックも高級SUVの場合、力があるのでそのまま引きずっていってしまうとか。

3.その3:不便になるけど愛車を守るなら
残る手口の「GAMEBOY」、昔あったゲーム機かな? と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、
これは犯行に使われる機械がそのゲーム機に似ていることから命名されました。
この機械、なんとクルマから発せられる電波を拾ってスマートキーを作り出すことができるのです(キーエミュレータと言われる機械)。
そのため2.の対策は無力、3.についても「CANインベーダー」は端子接続を行うため若干時間がかかるのですが、この機械を使えばものの数秒……。
どうすればいいのか途方に暮れそうですが、1つだけご提案できる方法があります。
・「スマートエントリー機能」を解除する。
車種によってはユーザ側での解除ができないものもあるので、購入した自動車ディーラーと相談になりますが、
この機能を解除することでクルマ側から電波が出なくなります。
ただし、スマートエントリー機能そのものを解除するので、使いづらくなることは否めませんね。

4.その4:お金がかかるけど愛車が盗られるぐらいなら……
というわけで、上記対策を色々と施しても基本的な最低限のレベル、となってしまいます。
なので、どうしても愛車を守りたい、という方は、カーセキュリティ専門店にてセキュリティシステムをつけましょう。
複数のシステムから成り立っている場合もあるので、結構お値段の幅はありますが、数十万円と考えておくのがいいでしょう。
ただ、ここ最近の自動車盗難急増に伴い、これらのお店も混雑しているそうです。数ヶ月待ちとかあるようなので、それまでは上記1.~3.の対策で気をつけていくしかないですね。

以上、急増している自動車窃盗から愛車を守る方法をご紹介いたしました。
カーライフを満喫するためにも、ちょっと手間ではありますが、できることから1つ1つやっていきましょう!

ライター

まっちゃん

中途半端に遠いところから頑張って新幹線通勤するおっさん。
より良い、普段使いのアイテムを日々探し回っています。